アンティークってお好きですか？

この質問の答え、結構割れると思います。

かくいう私は、アンティークが大好きです。

ただの古いもの。そう言ってしまったらそれまでなんですが

歴史を重ねてきたものたちには、計り知れない趣と佇まいがあると私は思っています。

私が古いものが好きになったのには、デンマークとイングランドでの生活が大きく影響していると思います。

デンマークで友人からクリスマス食事会に呼ばれた時のこと。

配膳を手伝っている時に、食器棚の中から取り出した器に私は感動しました。

それは器もさることながら、その保管方法。

おばあさまの代から引き継がれているロイヤルコペンハーゲンの食器の一枚一枚の間に、丁寧に編まれたドイリー（かぎ針編みの敷物）が敷かれていました。

当時２０代だったその友人がおばあさまの器を大事に使っている姿。これこそがこの国の豊かさだと私は感じました。

良いものを自身の想い出と一緒に次世代へ受け継いでいく。

この自然な振る舞いに、心を動かされました。

そして、私も残りの人生はこういう風に生きよう。

そう思いました。

丁寧な暮らし。

思っていてもなかなか日々の忙しさに流されてしまって、なかなか難しいですよね。

でもアンティークに囲まれて暮らしていると

時がゆったりと過ぎていく様な気分になります。

これは本当に不思議です。